JO Taiwan 特別号 日本語訳

台湾からの研修生 楊怡萱(よう いけん)さんが、自ら取材し書き起こした原稿の日本語訳です。この日本語訳ももちろん楊さん自身が書きました。文法や用語に少しおかしなところもありますが、研修生の力作ですのでご了承ください。

いろいろ挑戦しながら成長 いつでもフレッシュ

うちの社長様の会社づくり!

明けましておめでとうございます!私、台湾国際企業人材育成センター(ITI)で日本語を勉強しており、協進印刷で三週間研修している楊怡萱です。今回は、このJO台湾版はを書くことになりました。どうぞよろしくお願いします!

協進印刷は印刷関連及び文案グラフィックデザインの会社で、小さいですが温かくておもしろいエピソードもたくさんあります。早速ですが、社長の江森へのインタビューを通じて、この会社のことをもっとわかっていきましょう!


楊:協進印刷はいつから作りましたか?
江森:昭和34年です。当時祖父と祖父のお兄さんがこの付近で「江森印刷所」という会社を開いて、印刷の仕事を始めました。そして、おじいさんがここに引っ越して、「協進印刷」を作りました。
楊:同じ会社ですか?
江森:関連がありますが、違う会社です。その当時、日本はまだ活字で印刷していましたから、私の祖父は「江森印刷所」から活版印刷の技術を教えてもらったようです。
楊:なるほど。昔話といえば、日本の印刷産業の歴史を知りたいんですが。台湾では元々日本のほうから技術や機械を輸入し、それから伸びていきました。日本は何かをきっかけとして今まで発展してきましたか?
江森:印刷の技術は、日本では浮世絵の時代に既にあったそうですが、横浜の印刷産業といえば、約160年前に、日本の封建時代が終わったばかりの頃、オランダから様々な新しいものや技術が伝わってきました。活字の技術や西洋医学と医薬品もその一つです。しかし、その時の薬は包装も説明書もオランダ語でしたから、一般の国民は誰が見てもわかりませんでした。そういうわけで、日本ではオランダ語を日本語に翻訳する仕事が始まりました。それから印刷産業もつられて発展していきました。
楊:そうなんですか。翻訳した以上、誰かが印刷しないと意味はないということですね。
江森:そうですね。だから貿易港である横浜には印刷会社も多かったんですよ。今歴史のある印刷会社はほとんどあの時から続いてきたんですよ。そういえば、楊さん以外にもう一人が印刷会社で研修していますね。大川印刷さんですよね。
楊:はい。
江森:大川印刷さんも140年くらいの歴史がありますよ。東日本で一番古い会社の一つだと言われています。
楊:ところで、この160年間で、一番辛かった時期はいつですか?
江森:二つありますが、一つ目はオイルショックで原料不足となった時です。当時うちの社長、つまり僕の父は紙を買うためにずっと遠くまで行ったこともありました。そうしなければ会社が続けられなかったそうです。そして二つ目はこの五年の間の変化ですが、スマホやタブレットの普及とインターネットの発達で新聞や本を読む人が減ってしまったことえです。
楊:デジタル時代になるなんて印刷会社にとっては大変ですね。
江森:そうですね。地図の印刷も少なくなりました。何か解決方法を見つけないと時の流れに消えてしまいかねません。うちは印刷がデザインに及んで、広告や包装、パンフレット、そして少量で高品質な本など、より価値が高い商品を作るほうに進んできました。
楊:例えばあの「横浜近代建築」という本ですか?横浜で古いですが今も使っている歴史のある建物の写真を見せながら紹介している本ですよね。
江森:はい。ほかのデザイナーや会社の案内書も僕たちが作ったんですよ。
楊:では、社長にとって一番辛かったときは?
江森:やはりこの五年間ですかね。元々は、お客様が全部設計して作ったものを印刷するということで大丈夫でした。初めてデザインや編集といった経験のない分野に踏み込んでてんてこ舞いでした。たとえお客様が「こんな風にしてほしい」と言っても全然受け止められなかったんです。しかし、やっては直しを繰り返し、お客様が頷くまで一生懸命頑張るしかありませんでした。
楊:でも作品が受け入れられた時はきっと嬉しかったことでしょうね。
江森:はい。でも本当に大変でしたよ。会社を変えていくために、新しい挑戦を続けながら成長を求めたり、デザイナーやライターを募集したり。そしていつでもリフレッシュしていろいろなアイディアが生まれるように、インターンシップの実施も始めました。中高生をはじめ、もうすぐ社会人になる大学生、障害者、海外の研修生、そして主婦も受け入れました。そういうわけで、うちはいつも新しい話題や挑戦にあふれていて、あの頃の辛さもだんだん乗り越えてきました。
楊:研修生といえば、台湾の研修生のインターンシップの実施について詳しく知りたいんですが、どうして台湾の研修生を受け入れているんですか?会社は海外業務もないし、何をきっかけで始めましたか?
江森:実は最初はIDECが教えてくれたんです。IDECは横浜型地域貢献企業認定制度を通じてよく話す機会があります。そして五年前のある日、「今台湾の対外貿易発展協会が運営している国際企業人材育成センターというビジネススクールが、研修生を受け入れてくれる日本企業を探しているんですが、いかがでしょうか?」と言って誘われました。ちょうど新たな挑戦を通じて辛い状況を乗り越えたいと思っていた時期なので、私はおもしろいと思い、頷きました。
楊:それ以外には研修生を受け入れた主な理由は何ですか?
江森:もっと優秀な子供たちを育てたいと思いました。今の若者は就職できない人も多いし、就職したあとの問題もいろいろありますから、学校や教育機関のほうは職業体験やインターンシップを通じて学生たちを職場について早く認知したり、将来いい社会人になれるように準備してあげたらいいと思うんです。うちは印刷会社ですが、このようなことをやったら私たちも若者教育や社会問題の減少を力を入れられるのではないでしょうか。それは私の考えですが。
楊:素晴らしい考えですね。しかし、海外研修生のインターンシップの実施は難しくありませんか?言葉も違いますから。初めて台湾の研修生を受け入れた時、どう思ったんですか?
江森:日本語能力はそれほど高くなかったんです(笑)。第一回目の研修生は男性でシャイな性格でした。話や文法の間違えが怖くて、何かが言いたくてもなかなか言えなかったような気がします。
楊:理工科の子かもしれませんよ(笑)。どんな仕事をさせましたか?
江森:実は最初はちょっと難しい仕事を与えましたが、日本語の問題で、一部分を英語と関係のある仕事などに変えました。研修生の能力によって研修計画を何回も直して、最後には充実した三週間を過ごすことができて良かったです。
楊:きっと社長さんに感謝していると思います。
江森:彼はあの時私たちとあまりしゃべれなくて残念だったそうです。せっかく日本語が練習でき、上手になれる機会だったのですが。
楊:そうですね。その後も毎年台湾研修生を受け入れてきましたね。どうでしたか?
江森:みんな頭がいいですよ。仕事もちゃんとやってもらいました。それに、いつも前向きだと感じています。何をやっても一生懸命頑張って、自分の将来を作ろうとしています。
楊:では、何か思っていたのと違うことはありますか?
江森:それは、台湾人の性格や言い方ですね。日本人と似ていると思っていましたが、全然違うように思います。台湾の方は気持ちをはっきり伝えますよね。日本人ならいつも「すみません」と言って、ありがたいときもとりあえず謝るのが習慣になっています。
楊:実は中国語もいろいろな曖昧な言葉やニュアンスがあって、反対や断るときよく使っています。賛成や感謝の気持ちは、はっきり言ったほうが好きだと思います。
江森:そうですか!中国語もありますか。もうアメリカ風になったかと思いました。
楊:台湾の研修生を受け入れてから、会社は何か変化がありますか。
江森:台湾人だけでなく、いろいろなインターンシップも実施しているので、うちはいつも新鮮は空気が漂っていて、沈滞ムードもリフレッシュできます。社員も仕事をやるだけでなく、「どのように会社をよくしたらいいだろう?何をすれば社会全体にもいいだろうか?」と考えていて、実際にやるようになってきました。そして、インターンシップの実施を通じて、教えてあげる人たちもみんな元気になってきましたよ。
楊:新鮮な空気のおかげですね。
江森:後輩の社員たちにとっても、研修生に指導する立場になると、自分が先輩になるようにも感じられるし、自分自身の成長も実感できます。知らず知らずのうちに自信を持ち、笑顔も出て仕事にも熱心になってきました。
楊:それはよかったですね。社長の経営理念もいつもリフレッシュできて、挑戦に伴い成長していくということですね。
江森:そうです。ハイテクの進歩は止まることがないので、前に進まなければ時の流れに消えてしまいかねません。今はなかなか激しくないですが、近いうちに必ず何か「新しいもの」が出て、大きな変化が起きるはずです。僕はその「新しいもの」というのは何かを見つけて、誰よりも早く前に進んでいきたいと思っています。
楊:この夢は必ずかなうと思います。私も協進印刷のことを応援しています!今日はお忙しいところインタビューを受けていただき、誠にありがとうございました。

一緒に横浜をよくしよう!

横浜課題解決ダイアログ

横浜をもっと幸せな都市になるために作ったウェブサイト「ローカルグッドヨコハマ」。最初は特定非営利活動法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」が横浜の市民と一緒に「横浜の課題は何だろう?どのように横浜を良くすればいいだろう?」ということを考え場として作りました。ここでは横浜の市民が現在向き合っている課題をアップロードしながら解決方法を見つけていきます。クラウドファンディングというシステムも設置され、いいアイディアを実行したい企業や会社が作りたい方にスポンサーを探せるようプラットフォーム提供しています。このウェブサイトをきっかけとして、地域で暮らす市民と行政や企業が横浜の課題を「自分のこと」として認識して、受動から能動に、積極的に自分がいるこの町に関心を向けて、さらに多くの人と一緒に課題解決に取り組むことを目指しています。

ローカルグッドヨコハマは様々なイベントや交流会を行い、横浜の課題について実際に話し合える場を設けています。最近では、2015年1月28日に「さくらワークス」で「横浜課題解決ダイアログ」という交流会を行いました。行政をはじめ、市民、企業、大学など多種多様な主体の方々が参加され、少子高齢化や青年就職率低下、平均結婚年齢上昇、女性の職場環境と再就職問題など、横浜で現在一番深刻となっている課題について討論が行いました。


会場には多くの人が訪れ、とても賑やかでした。クラウドファンディングを利用している「さくら工房」の桜井友子様が自分の会社が作ったお菓子とケーキを持ってきて皆様に紹介しました。横浜で一番大きな水稲農地である青葉区。そこで米農家のネットワークを生かし、「米粉」を素材として作ったシフォンケーキは、健康でおいしいだけでなく、自分の町ならではのお土産として広げていくことを目指して取り組んでいます。そして、横浜市政策局政策支援センターの関口昌幸様がこのイベントのテーマ「横浜課題解決ダイアログ~女性・若者・高齢者がいきいきと働ける横浜を目指して~」についてプレゼンをされました。それから、参加者が7、8組に分かれ、その三つの課題について討論し、最後は各グループの代表が話し合いの結果をまとめて報告しました。今回の交流会で一番目立ったのは横浜市立大学の学生たち。討論の時に積極的に自分の考えや意見を話し、報告の時もほとんどその大学生たちが発表しました。頭も冴えて、筋も通っています!こんな立派な学生たちの姿に、横浜のいい未来が見えるように感じました。


ローカルグッドヨコハマは2月14日に横浜市立大学八景キャンパスにて「LOCAL GOOD YOKOHAMA第一期クラウドファンディングプロジェクト達成報告座談会」を行い、クラウドファンディングを始めるまでの経緯や達成後の活動と展望などを語り合う座談会で開催します。そして3月7日に金沢区金沢公会堂で「キラキラかなざわっこ春の祭典!」という親子向けのイベントを行い、子育てにやさしいまち金沢という町づくりを推進するために、シンポジウムや親子ゲームをはじめ、金沢区内の保育施設や育児支援施設も紹介されます。一緒に「かなざわっこ」を守るために、多数参加されることを期待しています。先着の150組はオリジナル絵本プレゼントがあるそうですよ!

協進印刷★インターンシップ編

協進印刷ほど良い会社はない!

台湾研修生 楊怡萱
最初は先輩から「協進印刷」という会社のことを初めて聞きました。彼女は日本から帰ったばかりで、一秒たりとも待てないほどの勢いでいろいろと話してくれました。一度も海外研修をしたことがない私は、その豊かな研修生活に憧れ、研修志望を書くところで協進印刷を最初に頭に浮かべました。
 協進印刷で研修することになったときにはまだ不安で、そこの方に迷惑をかけかねないと思っていました。というのは、印刷作業で働く人はみんな文学部や外語学部出身だと思い込んでいて、商学部出身である私に適当かどうか全然わからなかったからです。嬉しいことに、会社に入ると、営業のみならず庶務や校正、印刷機操作、また総務や簡単な注文など多種多様な仕事をさせていただきました。仕事を通じて日本企業の運営はもちろん、日本社会での企業のネックワークまで覗くことができてよかったと思います。
 研修で一番印象が残っているのは営業部の竹見さんとの同行でした。前の日に「明日の営業同行は、お客様としゃべる時間をあげます!」と言い、ミッションを挑戦させてもらいました。緊張しすぎて、一晩中「どうやって全然知らないお客様と順調に話せるだろう?」と考えに考えていました。お陰様で、お客様はとても優しくしてくれて、話はうまく進みました。客船デザイン会社のお客様と一時間半も語り合い続けて、竹見さんはすごく嬉しかったようです。(私も!)
 あの時協進印刷を紹介してくれた先輩に感謝しています。そして、会社の方はみんな非常に優しくしたり、良き研修環境を作ってくださり、ありがたいと思います。期待を超える成果と成長ができて嬉しい限りです。

大口自慢

Nagomi Cafe

大口の魅力を紹介する「大口自慢」。今回ご紹介するのは「NAGOMIカフェ」さんです。
八年前に大口に引っ越し、付近のお店が少ないことを感じて自分でお店を作り始めた店長の水村さん。「この温かい町で、みんなが和めるお店を作りたい!」と思ったそうです。自分がおいしいと思える料理を提供し、お客様が楽しみながらゆっくり食べたり飲んだりできる「自分のうち」のようなお店を目指しているそうです。様々なジャンルの食べ物もあり、お茶もお酒も用意しているので、子供、若者、お年寄りまでいろいろなお客様が訪れます。たとえコーヒーだけ飲みたい人がいてもここに来たら大丈夫。それに、金曜日を土曜日になると夜2時まで開いているので、ドリンクを飲みながらおしゃべりしたいカップルや、ちょっと一杯が飲みたいサラリーマンたちもよく来られるそうです。
NAGOMIカフェで一番人気があるのは「日替わりパスタプレート」。サラダ・スープ・パン付きで900円(台湾元で270くらい)。日本ではお得なセットメニューと言えるでしょう。それに、レッドカレーやグリーンカレーも大人気。食事以外のときも、ここでクレープなどのデザートが味わえます。日本のクレープは台湾のと違い、皮はちょっと薄くて柔らかいです。甘いものが好きならぜひ食べてみてください。
そんな温かなNAGOMIカフェは、いつも友人や家族の誕生日お祝いなど、特別な日の集まり場所になっています。以前のある常連客のカップル二人は結婚を決め、花嫁さんと同じ常連客として友人たちが店長さんに相談して、結婚予定日に旦那さんをお店に連れて行って、そこでもう準備しておいた会場で直接結婚式を行いました。その二人は子供はもう高校生で家族三人は今でもずっとお店の常連客です。
協進印刷の皆さんもNAGOMIカフェの常連客で、新入社員や研修生が来たときは必ずそこで食事します。大口の地元の人々の暮らしを体験したい方は、ぜひ食べに行ってみてください。

Kyoshin TODAY

紙のお年玉!ありがとうの日のために

協進印刷は実際的な行動や具体的な物でいつも応援してくださるステークホルダーやお客様に感謝の気持ちを伝えるために、約二年半前に毎月10日を「ありがとうの日」にすることを決めました。自分が作ったものを贈り物としていくつの取引先に。今年の一回目の「ありがとうの日」には、近辺の幼稚園にその感謝の気持ちを伝えることになりました。子供たちといえば、みんな紙の上に何かを描くのが大好きです。大人が思いつかない想像力も生かせるし、自分の脳にも刺激できるし、幼児にとっては大事な時期です。そして用紙の需要も大量。というわけで、私たちは色とりどりの紙を子供に適当なサイズ三つを用意して、お年玉のように包み、幼稚園に届けました。


幼稚園から楽しそうな反応をいただきました。中でもある園長さんがFacebookで500字くらいの御礼を書き、「こんな良いプレゼントをもらえてよかった!」と伝えてくれました。こんな風に喜んでいただいて、自分も嬉しくなりました。

Kyoshin TODAY

台湾国際企業人材育成センターの研修生が横浜に到着

台湾政府の外郭団体である台湾貿易センターが運営する教育機関・国際企業人材育成センター(ITI)は、毎年恒例のインターンシップを実施しました。今年は1月13日に日本に到着、そして14日の晩にホテルオークラでレセプションが行われました。研修生を受け入れた横浜の企業もみんな参加し、食事をしながら話したり名刺交換を行いました。学生の二人は代表としてITIのことについてプレゼンをしました。


研修生たちはまず東京の大手企業で一週間団体見学。それから1月22日から2月10日の約三週間で別々の会社で研修をします。最後は2月12日に情文ホールで報告会を行い、そこで研修成果を発表します。


私たちは今年で第五回目として、ITIの研修生を受け入れました。今回も例年通り、研修生に少し難しいミッショに挑戦してもらいました。それはこの『JO Taiwan version』を作成するというもの。「今年のミッションは一番難しいですが、研修生に自信を持って、これからの三週間でのインターンシップを期待しています。」と、社長がそう言いました。