化学物質の削減
印刷インキや各種溶剤の中に含まれる揮発性有機化合物(VOC)は、光化学スモッグやシックハウスの原因物質であることから、その排出に関して法律で規制されている有害物質です。特に最近ではVOCによって目眩や吐き気などを催す「化学物質過敏症」の症例も多く報告されており、刊行物の製造原料には注意が必要です。
協進印刷では、印刷インキの油脂成分がすべて植物由来でありVOC成分を含まない「Non-VOC」インキを使用。不特定多数の方の手に触れる印刷物だからこそ配慮したいポイントです。
メディア・ユニバーサルデザイン
誰にでも読みやすく、理解しやすい紙面づくりを。協進印刷はお年寄りや障がい者、外国人など、視覚に不自由があったり、言語でのコミュニケーションに不自由がある方々に配慮したデザインを研究・実用化しています。
例えば、色覚に何らかの不自由がある「色覚障がい」を抱えている方は、日本人男性の20人に1人といわれています。色覚障がいの方は赤と黒などの特定の色の組み合わせが判別しづらいため、紙面デザインをする上では色の使いに工夫する必要があります。また高齢化社会の到来により、いわゆる老眼によって視力の低下が始まっている方は日本人全体の60%にのぼるという統計データもあります。
これら視覚に不自由を感じている方々に配慮して、誰にも公平に情報伝達ができる紙面作りを目指しています。