益者三樂 損者三樂 〜料理にまつわるエトセトラ〜

  • 2020年11月4日
  • 2020年11月16日
  • JO33号

江森克治

 「暑さ寒さも彼岸まで」とは本当によく言ったもので、この法則だけは地球が温暖化しても変わらないようである。旧暦時代も彼岸の中日は春分と秋分だったそうなので、カレンダーの日付に関係なく、昔からお彼岸が来ると暑さも寒さも一段落というわけ。ちなみに桜など春の花が温度変化で開花するのに対し、秋の花は日照時間に反応して開花するため開花時期の変動が少ないとか。気温の変化に加え10月に入ると待ってましたとばかりに金木犀が香り出すことも、季節の移ろいを一層強く感じさせる一因かもしれない。

 涼しくなると恋しくなる野菜といえば「大根」。夏と冬で大根の味が違うのは気温のせいではなく品種が違うから。秋冬大根用の品種はお盆過ぎ頃から種まきが始まり、収穫されて店頭に並び始めるのが10月初旬というわけで、これからは煮るほどに美味しい秋冬大根の季節。

 夏はせいぜいサラダにするか大根おろしにするぐらいなので、半切りのを買ってちまちま使う程度だが、この時期からはおでんでも煮ようものなら1本ぐらいあっという間。そこで本領発揮するのが、明治41年創業の老舗刃物メーカー貝印の「関孫六 縦型ロングピーラー」である。

 近所のホームセンターで「大根専用!」と大書してあるパッケージを見つけ、これは聞き捨てならぬと即購入。以来かれこれ7、8年になるがもはや手放せない逸品。もちろん大根以外にも使え、「剥く」ことに関しては一切のストレスを感じさせない切れ味と使い心地。

 と、ここまで盛り上げておきながら紹介する料理がふろふき大根ではないというのは、我ながら後ろめたさがないわけではないが、この「大根麺の坦々スープ」もとってもおいしい。長めの大根の千切りと豚ひき肉をごま油で炒め、味噌、醤油、豆板醤でかなり濃いめに味付け。そこに水、練りごま、鶏がらスープを加えて煮立て、長ねぎとしょうがのみじん切りを乗せて出来上がり。四川山椒を加えてシビ辛にしても◎。

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